自社の債務者区分を知る

自社の債務者区分を知る

「古内さん、債務者区分ってなんですか。」

「N社長、債務者区分とは金融機関が融資先の区分に使うもので、
格付けによって5段階に分かれています。」

「区分はどうわかれているのですか。」

「N社長、債務者区分は①正常先、②要注意先、③破綻懸念先、
④実質破綻先、⑤破綻先となっています。」

「なぜ、金融機関は債務者区分によって融資先を分けているの
ですか。」

「N社長、金融機関は債務者区分で融資の判断をしたり、訪問
回数を変えたりしています。」

「そうなんですね。債務者区分はそういうふうに使われている
のですね。」

「N社長、融資を債務者区分で考えると正常先は問題なく融資
を受けられます。要注意先はケースによっては融資は難しく
なり、それ以下は融資はほとんど可能性がありません。
また、訪問回数も正常先は月に1回だとすると、要注意先は
年に2回から3回、それ以下は年に1回か訪問無しという
ようになります。」

「それは知らなかったです。債務者区分を知るにはどうしたら
いいですか。」

「N社長、融資を受けている金融機関の担当者に直接聞いて
見てください。もし、教えてくれなければ決算書2期分
で格付けを出せるので、大体の債務者区分はわかります。」

「古内さんにお願いすれば債務者区分がわかるのですね。
債務者区分を上げるにはどうしたらいいですか。」

「N社長、債務者区分を上げるには格付けを上げていきます。
債務者区分は格付けによって決まるので、格付けの基に
なる指標を上げる必要があります。」

「そうなんですね。格付けの基になる指標を上げるには
どうしたらいいですか。」

「N社長、指標を上げるということは、会社の業績を上げる
ことになります。要するに利益を上げて資金を増やすこと
です。」

「業績が上がると格付けも上がるのですね。」

「N社長、その通りです。その辺は私も社長と一緒に考えて
いきますのでがんばりましょう。」

「古内さん、よろしくお願いします。」

今回もお読みいただきありがとうございます。

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