融資は資金に余裕があるときに借りる

融資は資金に余裕があるときに借りる

「古内さん、融資を受けるいいタイミングってあるんですか。」

「N社長、融資を受けるいいタイミングはあります。ちなみに
N社長はいつだと思いますか。」

「そうですね。資金が足りなくなってきた時ですか。」

「N社長、そのタイミングもありますね。多くの経営者の方は
そのタイミングで融資を受けようとします。」

「仲間の経営者もそう言っていました。」

「N社長、融資を受けるいいタイミングは、会社に資金の余裕が
あるときなんです。」

「古内さん、会社に資金の余裕があるときに融資は必要ないの
ではないですか。利息もかかりますし。」

「N社長、考えてみてください。もし社長が銀行員だとしたら、
次のどちらの会社に融資をしますか。①資金繰りが良く資金
が多い会社、②資金繰りが悪くあまり資金がない会社です。」

「それは、もちろん資金繰りが良く資金が多い会社ですね。」

「N社長、そうですよね。①の会社であれば融資した資金を
きちんと回収できますよね。銀行員も返済がきちんとされる
かどうかを見ているんです。」

「貸したお金が回収できなければ金融機関は困りますよね。
相手の立場に立つとよくわかります。」

「N社長、そうなんです。融資を受けるときは貸す側のことを
考えるのがとても大切です。」

「資金に余裕があるときに融資を受ける場合に、どんな用途で
融資を受けたらいいのですか。」

「N社長、資金に余裕があるときに設備投資や次の事業の柱を
つくっていきますよね。そういう用途でいいんです。」

「それで、いいんですね。」

「N社長、資金に余裕があるときに融資を受けた方がいい
理由が他にもあります。それは、本業に専念できるという
ことです。」

「古内さん、どういうことですか。」

「N社長、資金繰りが良くなくて資金が少なくなってきたら
資金繰りのことで頭がいっぱいになりますよね。そうする
と本業のことを考える余裕がなくなって、かえって業績を
悪くしてしまうんです。」

「確かに、資金が少なくなったら資金繰りしか考えられない
ですね。」

「N社長、そうならないためにも資金に余裕のある時に融資
を受けておく必要があるんです。資金に余裕があれば
業績が下がっても困りませんし、本業に集中できます。」

「今まで以上に、資金繰りの大切さがよくわかりました。」

今回もお読みいただきありがとうございました。

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