金融機関に自社の情報をしっかり開示する

金融機関に自社の情報をしっかり開示する

おはようございます。
N社長は、なぜ金融機関に情報を開示するのか知りたいようです。

「古内さん、なぜ金融機関に自社の情報を開示する
必要があるのですか。」

「N社長、もしN社長が銀行員だとして、ある会社に
融資がある場合にどんな情報がほしいですか。」

「そうですね。貸したお金が返ってくるか心配なので
会社の業績や事業の状況を知りたいですね。」

「N社長、それは過去や現在だけでいいですか。」

「いいえ、この先どうなるかも知りたいですね。」

「N社長、それなんです。金融機関が欲しいのはまさに
今、N社長が言ったことなんです。」

「古内さん、そうなんですね。逆の立場で考えると
よくわかります。」

「N社長、金融機関は基本的に会社の情報をあまり
持っていません。融資をする時も保証協会付きが
ほとんどなので、それほど会社の情報は必要ない
のです。」

「それでは、何で自社の情報を金融機関に開示する
必要があるのですか。」

「N社長、金融機関は一度融資をしたら、終わりという
わけではなく、その後も取引をしたいと思うわけです。
また、融資がきちんと返済されるかどうかを見ていく
必要もあります。」

「そうですね。」

「N社長、金融機関に自社の情報を開示することで、
タイムリーな資金調達を受けられたり、もし業績が
悪くなった場合でも支援を受けられたりするのです。」
「金融機関も融資をした以上、会社を支援したいと
思っています。そのために情報を開示することが
重要なのです。」

「自社の情報を開示するのは、そういう理由なのですね。」

「N社長、私が定期的な業績報告を勧めるのは、こういう
理由もあるんです。
開示する情報としては、業績報告、実績に対する今後の
展開、今後の見通しなどです。特に悪いことは早く・
細かく伝えることが大切です。」

「悪いことを報告すると融資の貸しはがしになりませんか。」

「N社長、先ほども言いましたが、金融機関は会社を支援
したいんです。なので、悪い情報を早く・細かくもらえ
れば、支援を考えてくれるんです。
金融機関は、それほど冷たいところではないですよ。」

「そうなんですね。」

「N社長、金融機関は色々な角度から会社を見ています。
報告をするだけで自社のことを知ってもらえて、印象
がよくなり、支援もしてもらえるのですから、これを
使わない手はありません。
にもかかわらず、業績報告をしている会社はほとんど
ないのです。」

「これは、やるしかないですね。」

「N社長、他の会社がやっていないので、きちんと業績
報告をして情報を開示していれば、相当な差になり
ますよ。」

「古内さん、よくわかりました。」

今回もお読みいただきありがとうございます。

Follow me!