会社の規模に合った金融機関と取引する

会社の規模に合った金融機関と取引をする

「古内さん、1行取引が命取りになることはわかりました。
それでは、当社はどんな金融機関と取引すればいいですか。」

「N社長、金融機関には金融機関の規模によって役割があります。
メガバンクは、大手企業の資金調達を支援します。
地方銀行は、都道府県内の企業の資金調達を支援します。
信用金庫・信用組合は、市区町村内の企業の資金調達を支援します。」

「そうなんですね。」

「N社長、金融機関の役割を考慮しないで取引をすると事業に
影響が出てきます。」

「それは、どんなことですか。」

「N社長、例えばN社長の会社がメガバンクに口座を開設して、その
メガバンクとしか取引がなかったとします。そして、事業資金が
必要になったので融資の申し込みをしますがどうなると思いますか。」

「取引をしているので融資は受けられると思います。」

「N社長、残念ながら融資は受けられないです。メガバンクは大手
企業など会社の規模が大きいところにしか融資はしません。」

「それだと困りますね。」

「N社長、取引する金融機関をきちんと考えないとこういうことに
なってしまうので、金融機関はしっかり検討して欲しいのです。」

「古内さん、どうしたらいいのですか。」

「N社長の会社は、売上が1億円程度なので地方銀行2行と
信用金庫か信用組合の1行と取引するといいです。」
「中小企業の場合は、この地方銀行2行と信用金庫・信用組合の
うち1行という、3行取引がおすすめです。」

「地方銀行や信用金庫・信用組合と取引するメリットは何ですか。」

「N社長、それはまず融資が受けやすいことです。次に自社を気に
かけてもらえることです。さらに金融機関との密接な関係が
作れることです。最後に会社の状況を把握してもらうことで
的確な支援を受けられることです。」

「それは、とても助かります。」

「N社長、金融機関とはいかに良好な関係が作れるかで支援が
変わってきます。特に信用金庫や信用組合は、地域密着なので
良好な関係ができれば、しっかりした支援を受けられます。」

「古内さん、よくわかりました。」

今回も、お読みいただきありがとうございます。

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